世界は目に見えるものだけではない。
思念の世界が存在する。
ダイスNo.1は、目に見えないものを捉える
プラズマゴーグルを開発した。

あなたが持っているスマートフォンで
下のコードを読み取れば、
目に見えないものが
浮かんでいるのが見えるだろう。
黒くて、棘のある『黒い太陽』が…。

それは今、混迷する世界で苦しむ
「人々の心」なのだ。

龍や麒麟、狛犬など、
世界中で目に目えない
“神獣”が描かれてきた。
それは実在せずとも“存在”するのだ。

神獣の中の王「獅子」は、
ダイスNo.1が開発した
プラズマゴーグルを介して、
ダイスNo.1の精神を操り
ダルライザーに接近してきた。

「獅子」は、
人々の心のバランスが乱れたことで、
巨大化した『黒い太陽』に
飲み込まれていそうになっていた。

「獅子」はダルライザーに
助けを求めにきたのだ。

しかし、ダルライザーの胸元にも
大きな棘が…。
ダルライザーも人、抱えた不安は大きくなり
『黒い太陽』を産み出そうとしていた。

かつての敵であったはずの
ダイスNo.1が語りかける。

「いつものように
諦めない気持ちを思い出せ！
神獣の力を借りることが出来る！」

しかし、次第に『黒い太陽』が集まり、
大きな塊になっていく！

『黒い太陽』に飲み込まれそうになっていく
ダルライザーに、ダイスNo.1が叫ぶ。

「この状況を変えられるのは
貴様の行動だ！」

ダルライザーの心が徐々に変化していく。

「お前が戦うと、
人々はいつも応援してきた。
その応援が、希望が
お前の中には眠っている！」

ダルライザーは人々の声を思い出し、
勇気を取り戻す。

そこに「獅子」と対をなす存在、
「狛犬」が現れる。

「力を貸そう」

みるみるうちに
「狛犬」の体は鎧へと変化し、
ダルライザーに装着されていく。

「神獣」は人々の願いが
力となって想像され、
「人間」は信じる心を力に
アートを創り出してきた。

「お前たちが着ている装具も
願いが込められたもの。
それと我は交わることが出来る」

ダルライザーに、
第四のエネルギーが注ぎ込まれる。

その次に、「獅子」も口から剣を出し、
巨大な大刀へと変化していく。

ダルライザーは「狛犬」の鎧を着て、
優に体長の三倍を超える「獅子」の大刀を、
悠々と振り回す。

「獅子」の太刀を大きく振ると、
渦が生まれる。

幾度も振るうち渦は大きくなり、
竜巻に変化し、
人々の願いを集めていく。

その刹那、
ダルライザーは巨大な塊と化した
『黒い太陽』に向かい、
大刀を掲げて一刀両断。

『黒い太陽』は真っ二つに割れ、
思念は開放される。
しかし、
これで人々の心が収まったわけではない。

「このままでは『黒い太陽』は再生される」と
「狛犬」は忠告する。

「こんなことを続けなければならないのか」

途方に暮れるダルライザーを
「狛犬」が励ます。

「人々の願いが神獣に力を与えたのだ。
諦めるな、
励まし合い、支え合い、希望を持つのだ」

「狛犬」は言う。

「人々に勇気を与えるのが
ヒーローの役目だ。
諦めないことを
呼びかけ続けるのだ」

ダルライザーはうなずき

「俺も人々に勇気をもらっている。
ヒーローは俺じゃなく人々の方だ」

信じる心はアートを生み出し、
アートは信じる心を生み出す。

あなたの目の前にいる『コマライザー』には
たくさんの願いが集っている。

あなたは何を願うのか−。